「ゆか!」




声がどんどん近づいてくるのがわかった




「ここ!ここだよ」


人の流れを抜けて広いところに出る。

それを知らせるようにおおきく手を上げて呼び止めてみた。

どきどきする
心臓が自然に音を刻んでいた



もうすぐ
だれかわかる…