そのときリビングからお母さんたちの声が聞こえた。 「優香ー、龍也くんー。そろそろ下りてきなさいー」 あ… 思い出した… オーストラリア、だ。 せっかく気持ちが通じたのに 離れ離れになっちゃうの…!? そんなのヤダっ 絶対ヤダよぉー…っ あたしが龍也のほうをみると 大丈夫、っていう顔で頭をなでてくれた。 そうしてもらうとなんだか安心する。 あたしたちはリビングへと階段を下りていった。