「…そうですね…まぁ、だからこそ今一緒にいるのかもしれませんし…普通は想像がつきません…雨の日に見ず知らずの男女が出会い車内で会話をしてるだなんて…」

「…はい…運命…かもしれませんね…」

有紀がそう言うと…

「…運命か…確かにそうかもしれない…だが、流れに身を任せるだけは苦手だからなぁ…オレは…」

「…流れを変えたいのですか?」

「…えぇ…ちょっと…」

「…私は…このままがいいです。」