9月に入ったと言えど、やっぱりまだ暑い。



日陰で座っているだけなのにじわじわと嫌な汗が出てくる。



タオルあったよね~



スクバからタオルを出して首筋にあてる。



うーん、暑い。



碧~



早く来い~





「芽衣!」





私の念が届いたのか走って私の元まで来る碧。



部活終わりでもサッカー部。



足が早い。





「遅いっ」



「悪ィ、悪ィ」



「パピコ」



「おれが奢るの~っ?」



「待たせたの碧じゃんっ」



「確かにそうだけど~…」





ブツブツ言ってる碧を他所に私は正門に向かって歩き始める。