そんなにも私と帰りたいの? って意地悪でもしたくなる。 しょうがないヤツ。 「待っててもいいよ。 パピコおごってくれるなら」 「またパピコかよっ」 「だって好きなんだもーん」 「しゃーねーなー」 「よっしゃ!」 「芽衣には敵わねぇなぁ」 なに言ってんの。 敵わないのは私の方。 話し終わった後、さっさと部活に戻ってしまう碧を見つめる私はきっと相当な乙女。 私を乙女にさせるのは碧だけなの。 ねぇ、碧の好きな人はだれ? だって私以上に碧と仲のいい女のコなんて、私は知らないもの。