満月の日は気を付けて!




胸元が露になり、ブラの下から手が入ってくる。


冷たい手。


その手があたしから体温を奪っていく気がした。


だけどそれ以上に身体は熱くって──。


「ねぇ………もっ」
キーンコーン……


運が良いのか悪いのか。


予鈴が鳴り響いた。


「さっ、戻るか。」


あっさりとあたしから離れる狼俄が憎たらしい。


「続きはとっておけ。」


狼俄はニヤッと笑ってお弁当を片付ける。


またまたあたしの頬は紅潮するワケで。

なんか狼俄にやられっぱなしの自分にムカつく。


結局全然食べないまま教室に戻る羽目になっちゃったし………