「な、なにすんの!!」 あたしの方をチラッとみて、クスっと笑うと 「癖になりそう。」 と呟いていた。 いや、あたしはイヤだよ? もうこりごりだよ? そんなあたしの表情を見て、狼俄はあたしの髪をさらっと掬う。 ただ髪を触られただけなのに、ビクッてなっちゃう。 まるで髪にも神経があるみたい──。