「メグが無事でよかった……」
極度の緊張から解放され、自然と涙腺がゆるむ。
「でもユイ。まだ安心するのは早いよ」
そうだ。
メグは無事だったけど、亀田はコレクターによって殺された。
1人目の犠牲者……いや。
小椋恵美菜もコレクターによって殺されたのだとしたら……
2人目の犠牲者…?
「でもなんで女性しか狙わないとされているコレクターが男の亀田を殺したの?どう考えてもすべて計画的犯行だよね…」
あたしの言葉にキュウが腕を組みながら眉間に皺を寄せる。
「ね、ねえ。今日はもう寮に戻らない…?明日みんなで調査しよ!」
「麻耶。…そうだね。今日は解散にしよっか」
―――――――
―――――
「いいなー。天草くんとキュウ君と美南さん…あとユイ。4人だけの秘密があるんでしょ」
「え…?」
亀田が殺された現場で解散になって、女子一人で寮に帰すのは危ない朝吹さんを見送りに女子寮にむかっていた。
ユイは携帯に電話がきたらしく、1人で帰れるから…と言っていたけど。
「…天草くん?」
「え?あ、ごめん」
「いま何考えてたの?」
「…別に」
「もしかして…ユイ?」
メグのような小悪魔的笑顔で喋る朝吹さんの言葉に、思わず顔が赤面する。
「ち、ちが…」
「あれれ?なに?テレてんの?」
この手の女子はどうも苦手だ。
「あるわけないだろ」
「…だったらそれは、天草くんが気づいてないだけ」
「え…?」
「さっきユイの目が覚めたとき、一番泣きそうな顔してた」
僕が泣きそうな顔?
思わずきょとんとしてしまった。
「泣きそうな顔?」
「……ふふ。やっぱ気づいてないんだね」
朝吹さんは少し悲しそうに笑うと、「ばいばーい♪」と寮に入っていった。
気づいてない気持ち…か。
極度の緊張から解放され、自然と涙腺がゆるむ。
「でもユイ。まだ安心するのは早いよ」
そうだ。
メグは無事だったけど、亀田はコレクターによって殺された。
1人目の犠牲者……いや。
小椋恵美菜もコレクターによって殺されたのだとしたら……
2人目の犠牲者…?
「でもなんで女性しか狙わないとされているコレクターが男の亀田を殺したの?どう考えてもすべて計画的犯行だよね…」
あたしの言葉にキュウが腕を組みながら眉間に皺を寄せる。
「ね、ねえ。今日はもう寮に戻らない…?明日みんなで調査しよ!」
「麻耶。…そうだね。今日は解散にしよっか」
―――――――
―――――
「いいなー。天草くんとキュウ君と美南さん…あとユイ。4人だけの秘密があるんでしょ」
「え…?」
亀田が殺された現場で解散になって、女子一人で寮に帰すのは危ない朝吹さんを見送りに女子寮にむかっていた。
ユイは携帯に電話がきたらしく、1人で帰れるから…と言っていたけど。
「…天草くん?」
「え?あ、ごめん」
「いま何考えてたの?」
「…別に」
「もしかして…ユイ?」
メグのような小悪魔的笑顔で喋る朝吹さんの言葉に、思わず顔が赤面する。
「ち、ちが…」
「あれれ?なに?テレてんの?」
この手の女子はどうも苦手だ。
「あるわけないだろ」
「…だったらそれは、天草くんが気づいてないだけ」
「え…?」
「さっきユイの目が覚めたとき、一番泣きそうな顔してた」
僕が泣きそうな顔?
思わずきょとんとしてしまった。
「泣きそうな顔?」
「……ふふ。やっぱ気づいてないんだね」
朝吹さんは少し悲しそうに笑うと、「ばいばーい♪」と寮に入っていった。
気づいてない気持ち…か。
