道端に座り込んでいると、あたしの好きな人の声が後ろで聞こえた。
「リュ…ウ…」
「やっぱユイか。金髪が目立ってたから」
それ前に猫田さんにも言われたよ。
慌てて涙の跡を隠そうとして手で涙を拭おうとすると、後ろからその手を掴まれた。
「…泣いてた?」
リュウの瞳は吸い込まれそうで苦手。
「な、泣いてなんかないよ」
だからそんな瞳で見ないで。
「……ねえリュウ」
「なに?」
「東京の空って星が見えないの何でだと思う?」
「……東京は外灯が多いから‥だろ?」
空を見上げてリュウが答える。
ああ…
そんな模範解答じゃなくていいのに。
「リュウらしいね」
あたしがにこりと微笑むと、リュウは眉に皺を寄せてあたしを見た。
「ユイはどう思う?」
「…あたし?あたしには人間の欲ばっかで世の中がうめつくされてるからだと思った…」
相変わらずあたしの答えも馬鹿馬鹿しい。
シリアスなドラマの主人公にでもなったつもりなのか。
自分で自分の言った言葉に笑えた。
「……捜査」
「ん?」
「今日はユイいなかったからどうしたかなって思ってた」
―ドキン
月を見上げるリュウは女の子より綺麗な顔をしていて、
見ているだけでドキドキが止まらない。
「今日は眠くて寝ちゃってたんだ;」
……嘘。
本当は犯人わかっちゃってるんだもん。
計画書が完成したとき、あたしが直接渡しに行ったから、お互い顔も覚えてる。
だからあたしが今回動くのは犯人逮捕のときだけ。
「そっか。いつもついてきてたからいないと変な感じした」
―ドキ
また鳴った。
あたし期待しちゃうよ。
「リュウ…ありがと」
「……なにが?」
さっきまで濁ってた空もすごく綺麗に見える。
「…なんでもない」
恋ってすごい魔法なのかもね…
「リュ…ウ…」
「やっぱユイか。金髪が目立ってたから」
それ前に猫田さんにも言われたよ。
慌てて涙の跡を隠そうとして手で涙を拭おうとすると、後ろからその手を掴まれた。
「…泣いてた?」
リュウの瞳は吸い込まれそうで苦手。
「な、泣いてなんかないよ」
だからそんな瞳で見ないで。
「……ねえリュウ」
「なに?」
「東京の空って星が見えないの何でだと思う?」
「……東京は外灯が多いから‥だろ?」
空を見上げてリュウが答える。
ああ…
そんな模範解答じゃなくていいのに。
「リュウらしいね」
あたしがにこりと微笑むと、リュウは眉に皺を寄せてあたしを見た。
「ユイはどう思う?」
「…あたし?あたしには人間の欲ばっかで世の中がうめつくされてるからだと思った…」
相変わらずあたしの答えも馬鹿馬鹿しい。
シリアスなドラマの主人公にでもなったつもりなのか。
自分で自分の言った言葉に笑えた。
「……捜査」
「ん?」
「今日はユイいなかったからどうしたかなって思ってた」
―ドキン
月を見上げるリュウは女の子より綺麗な顔をしていて、
見ているだけでドキドキが止まらない。
「今日は眠くて寝ちゃってたんだ;」
……嘘。
本当は犯人わかっちゃってるんだもん。
計画書が完成したとき、あたしが直接渡しに行ったから、お互い顔も覚えてる。
だからあたしが今回動くのは犯人逮捕のときだけ。
「そっか。いつもついてきてたからいないと変な感じした」
―ドキ
また鳴った。
あたし期待しちゃうよ。
「リュウ…ありがと」
「……なにが?」
さっきまで濁ってた空もすごく綺麗に見える。
「…なんでもない」
恋ってすごい魔法なのかもね…
