「僕は絶対に犯人を認めない」



―ドキ…



「どんなに悪人でも人殺しは許されることじゃない。犯人を捕まえてみせる。」




息が苦しい。

あたしは部屋を飛び出すと、夜の街に出た。
もう夜中なのにまだまだ人は多くて、嫌なくらいうざったい。




「……くそっ」




あたしは人混みから逃げるように、路地に入る。


“ミトメナイ”


“ツカマエテミセル”



ぎゅっと拳を握り締めて目を閉じると、後ろからわずかに気配を感じた。

この気配は後ろを見なくてもわかる。




「…なんですか。ユリエさん」

「あら、バレてましたの?」




いつもの白いワンピースをきて、暗やみから姿を現す。




「…今日は何の用ですか?また説教でもする気ですか?」




自然と声が荒れぶる。




「今日は随分と機嫌が悪いのね」

「別に…」

「まあ、そんな態度とってられるのもいまのうちだけですけどね」




声のトーンが下がり、ユリエさんの言いたいことがわかってしまった。





「Qクラスには知られたくないでしょう?」














「あなたが今回の殺人計画書を作っただなんて…」










~To Be Continue~