探偵学園Q

考えれば考えるほどに悪化していく頭の痛みを手で抑え、ソファから抜け出す。

全身が汗でびっしょり濡れていて、まるで悪夢を見た後みたいだった。



「パパってあたしのお父さんのこと‥?」



状況がわからない。

優しそうに笑ってたのは、ハデス様だった気がする。


それに…
さっきの夢のとおりだと、倒れてた男の人は死んでない…?

もしそれがパパだったら…




「…んなわけないか。パパは冥王星の任務中に死んだんだもんね」

「ユイ」

「うわっ!∑カズマいたの?!」

「ユイが寝てたときからいたよ。なんかうなされてたみたいだから起こさなかったけど…」




起こせよ。
デジタル男。




「いまなんか言った?」

「い、いえいえ;」




勘が鋭い;
あなどれない。



「……はあ」



するとカズマがぽわーんとした表情で大きくため息を吐いた。

ん…?
あたしこのオーラ知ってる。
ピンク色の……



!!