探偵学園Q

「ユイ!」

「ん?メグどうしたの?」



CDを見終えて各自が捜査の準備をはじめる。

カズマとリュウはそれぞれ一人ずつ単独で部屋を出ていった。



「リュウといっしょに捜査しないの?いつもいっしょに捜査してたじゃない」

「いや;あれはー…」



あたしが監視のためにストーカーまがいなことをしてただけで。



「それにチャンスよ!」

「チャンス?」

「両想いになるための」

「!!///」



ボンッと顔が一気に赤くなる。



「メ、メグったら何言ってんの!///」




両想いってそんな、大それたことできるわけ……



ん…?



大それたこと?

大それたこと……



“愛着をもってはいけない”



あたしがリュウに恋するのって許されることなのかな?




「…ユイ?」

「え?あ、ごめん」


「……ユイ、何か悩みあるなら言ってね。相談のるから」




メグの瞬間記憶能力の眼が、心配そうに揺れていた。



「…うん。いつか話すから」

「……」




ごめんねと呟くと、メグはまたね、と部屋を出ていった。

キュウとキンタも後を追って……。





「……七海先生。隠れたって無駄ですよ」

「あ、バレてた?」

「丸分かり。ってゆうか出口一つだけなんだからわからないわけないじゃん」

「たしかに言われてみれば」

「…ばか」



七海先生の能天気さに呆れながらソファに寝転がる。



「お前捜査しにいかないでいいのか?」




目を閉じようとすると、七海先生に話し掛けられ睡眠を妨害される。



「寝不足だから」

「寝不足?」

「一昨日まで徹夜してたの」



ふうと息を吐くと七海先生はすかさず「なんで?」と聞いてきた。

あたしは尋問されてる容疑者か?