探偵学園Q

チラッとリュウを見るとリュウが微かに頬笑んでるように見えた。



「キュウくん」




そのとき眼鏡をかけた少年がおずおずと後ろから出てきた。



「その人もキュウくんの言ってた仲間?」




仲間…?

いまいち状況がつかめない。
あたしがいない間にどんな話をしてたんだろ…




「うん。ユイも仲間だよ」



キュウはそう言うとにっこり笑ってあたしを見た。



「え?あ、あたし?」

「当然!」



“仲間だよ”…か。
自然と笑みがこぼれる。

キュウが迷わずに仲間だといってくれたことが、あたしには嬉しすぎてたまらなかった。


そして牧野くんがパトカーに乗って行って、あたし達6人が残された。





「…あたし達はどうなるんだろう。ずっとライバル同士なのかな?」



メグがぽつりと呟く。



ライバル同士。
そっか。
本当はみんな団先生の後継者候補で来てるんだもんね。

あたしだけ……。




「腹減ったしちゃんぽん麺でも食いに行きますか!」




もし、いつか団先生の後継者候補がきまって、あたしのリュウを監視する任務が終わったとき

そのときあたしはどうするんだろう……


まだ冥王星にいるのかな?



それとも違う未来が待ってるのかな?




「ユイ!早く!」

「あ、うん!今いく!」





たとえどんな未来が待っていたとしても、

今みたいに笑えてるといいな…





“ユイも仲間だよ”




ごめんなさい。ユリエさん。

あたし身分が違うことだってわかってる。


でも、みんなと笑っていたいよ。
ずっと…ずっと



仲間でいたい……





~To Be Continue~