探偵学園Q

「な…んでお前等がユイのこと」




なんだ?
この胸騒ぎ。



「いえ…ただリュウ様と仲が良いらしいので」

「……ユイに手を出すな」

「気になるんですか?彼女が」

「……違う。」




そんなんじゃない。
でも心のどこかでいつも気にしているのは何故だろうか。

「友達」だから?

それとも……




「リュウ様」

「……」


「猫とは気紛れな生きものです。飼い方を間違えればとんでもないことになりますよ」


「さっきから何が言いたい?」



「フッ…ただの忠告ですよ」




ユリエとケルベロスはそれだけ言うと、真っ暗な廊下に消えていった。


意味がわからない。



猫…?

なんでユイのことを知っているんだ?





―――――――
――――



「ほんっとごめん!まさか猫田さんだと思わなくて…」

「だ、大丈夫ですよ。以前に塾長の殺害現場にいた記憶があったので…。金髪も目立ちますし」




ここは警視庁捜査課。

猫田さんを変態と勘違いして背負い投げしてしまったあと、あたしは迷子としてここまで連れてきてもらった。