「……ん」



暖かい朝日の温もりと共に目が覚めた。

頭上でピッピッと機械音が鳴り響いていて、痛むお腹を押さえながら上体を起こすと寝ているQクラスのメンバーの姿が視界に入った。
それを見て頭がようやく状況を理解する。


僕は、生きているんだ。

──逃げんな



「…っ」



拳に自然と力が入る。

僕は、僕は、



「しばらく安静にしていれば大丈夫だそうだ」



ドアの方から聞こえてきた声に顔をあげると、団先生とその後ろに七海先生がいた。



「まったく無茶しやがって…。みんなに感謝しろよ?」



七海先生が団先生の車椅子を押しながら僕のベッドの横に来る。



「それからな、捕まえたぞ。……ケルベロス」