探偵学園Q

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――――…





「違います！あたしじゃありません！」


―…ズキン


イライラしてくる。

さっきから数時間たった今でもずっと頭痛と警報が思考回路の邪魔をしている。

メイド狩り事件について事情聴取していてもまったく集中することができない。



「…そうですか」

「…―――」

「！！」



なんとか話を聞き終えてその場を離れようとすると、後ろから聞き慣れた声が耳に届いた。

反射的に物陰に身を隠すと、それに気づかずに目の前をキュウ達が通り過ぎていく。

手を伸ばせば、少し声をかければ振り向く距離なのに今の僕はそれすらできない。



「バカみたいだ…」



もう一度キュウ達を見てからその場所から離れようとすると、

―ガサッ

枝に手が当たり小さな物音をたてた。



「誰？！」

「…っ!!」



メグの声に少し心臓が跳ねる。

今はＱクラスのメンバーには会いたくない。

頭痛と警報がいっそう強く頭の中を巡り続ける。


──ズキン




「待って！」



しかしそんな想いとは裏腹に石段を登っている最中に、メグの声で引き留められた。