探偵学園Q

「んふ…そうですか」

「………本当に。本当にリュウに……リュウ様にはには一切の勧誘はしないって約束。信じていいんですか?」




あたしの一番の不安。

ケルベロスは本当にあたしの約束を守ってくれる?





「…何をいまさら。私から“強要”はしませんよ」




どこか嘘くさい笑みを浮かべながら言うと、あたしに一枚の写真を渡してきた。

写真に写っていたのはいつの日か、ケルベロスがあたしのケータイに送ってきたリュウとあたしが抱き合っている写メと同じもの。




「…なっ」

「会いたいくせに強がってちゃ駄目ですよ……んふ」

「別に強がってなんか…!


「でしたら試してみますか?」


「え?」



「明後日…私とミス・ユリエである場所に向かいます。そこにあなたもついてきてもらいましょうか」





直感で何かが危険信号をならした。

行っちゃ駄目。
わかってるよ。

でも……




「Qクラスがいる…んだ?」




たった数日間会ってなかっただけなのに…
会いたいって叫んでる。




「どうでしょうね」

「……っ」

「とにかくこれは任務です。任務は絶対ですよ」




もう、どうすればいいのかわからない…

幽閉する道を選べば、ただそれだけでいいと思っていたのに……

解放なんて望んでないから
助けて…