「今から15分で、二丁目のコンビニの駐車場まで来い。俺達そこに車止めてるからよ」

「二丁目だって?」

ここから二駅離れてるじゃないか!

自転車を使ったとしても、とても間に合わない。

ここらは田舎町だ。

この時間にタクシーなんて捕まらないし。

「ちょっと待ってくれ、15分なんて…」

「無理なら来なくていい。奈那子ちゃんは彼女じゃないんだろ?」

男はそう言ってゲラゲラと笑う。

「あ、言っておくけど警察になんて連絡するなよ?俺達は『同意の上で』ドライブを楽しんでいるだけだ。それを警察に言ってみろ…『同意じゃない事』までしちまうかもしれねぇぞ?」

その言葉を最後に。

電話は切れた…。