目の前で九条が男達に蹂躙されかかっている。

なのに助けられない屈辱。

気が狂いそうな怒りの中で、それでも体は言う事を聞かない。

…駅前北口に着いたのは、25分後の事だった。

既に、到着する前に携帯に電話が入っていた。

奴らは、時間内に辿り着けない俺を散々罵倒した後、またプレゼントと称して写真の在り処を俺に伝えた。

改札口に一番近いベンチの上。

それが写真のある場所だった。