既にコンビニまで走るのに全速力を出している。

早くも俺は足がもつれ始めていた。

ドニーズに到着する頃には、もう膝がガクガクと震えていた。

10時ジャスト。

ここまで来るのに、またも15分以上かかっている。

…息を切らしていると、また携帯が鳴った。

通話ボタンを押す。

「おっせぇよ遠山!このノロマが!」

すっかりいい気になった男達は、俺を呼び捨てにしていた。

「何だお前。奈那子ちゃん助ける気あんのか?」