俺は携帯を握り締める。

「お前ら今どこにいる?」

「まぁまぁ焦らないで」

馬鹿にした口調で男は言った。

「せっかく頑張って走ってきたんだから、遠山君にプレゼントあげるよ」

プレゼント?

俺は眉を潜める。

「コンビニのゴミ箱あるじゃない?その下を調べてみなよ」

恐らくはニヤニヤ笑いながら、男が言う。

…携帯を耳に当てたまま、俺は言われるままにコンビニのゴミ箱に歩み寄った。

…何か落ちている。

これは…写真だろうか。

裏返しにされたポラロイド写真が一枚落ちていた。

俺はそれを拾い…その写真に絶句した。