今日も、3年4組はうるさいくらいににぎやかだ。

「ねーねーみんなで好きな子に告らない?」

そんな話を切り出したのは、未来だった。
私たちは7人のグループで、
未来、葵、綾、美奈代、ヒロ、真由、彩仔のメンバーである。
未来はリーダーっぽい存在で、みんな大好きだ。
その言葉に一番先に答えたのは、真由だった

「マジで?!本気?!」
真由は目を丸くしていった。
「葵って、好きな子いるっけ?」
未来はきいてきた。
「え……うん。最近できた...」

『えぇぇぇぇ!!誰??』
みんなはハモりながら聞いて来た。
「えっ...宏平(コウヘイ)君…」

『えぇ!あの宏平くん?!』
しぃぃぃ~…声でっかい!!!!っと必死でかくす 
ここで、みんなが好きな人がいるとわかった未来は

「んじゃ、作戦立てて、来週告ろー」

そう。勝手にきまった。
葵は、あたりが真っ白になり、机に頭をぶつけた。

「葵!がんばっ!うちらもがんばっから!」

こ、告るってどんなに勇気いるかわかってんの~?!

この日から、作戦が始まった。