「部屋はどうしますか?」



龍一が、大和を見る。



「当然、スウィ~・・・・・・トルームで!」



札束を両手に持ち、いかにも成金といった姿。



真木ヒナタは、そんな大和から距離をとって、冷ややかな目で見ている。



「・・・大和、私達がさっき言ったこと覚えてますか?」



「・・・・・・・・・あっちのスーツの方がいいって話?」



「・・・右手と左手、どちらで殴られるのがいいですか?」



「あっ!思い出しました。今、ピンときました。何で俺、忘れちゃったんだろうな?・・・テヘッ♪」



必死に取り繕う大和。



龍一は、大和から札束を受け取るとフロントに行き、スウィートルームを取る。



「それでは、行きましょう。」



龍一と大和と真木ヒナタは、スウィートルームへと上がっていった。