小さく肩を震わせ笑っていたのを先生の耳にも聞こえていたのは当たり前で、 先生は「ハァー」と息をはき、「出ていけ」と軽く睨まれた。 あなたは、本当に保険の先生ですか。 現役ヤクザみたいな睨みをしてましたけど。 書類の整理をしだした先生にもう一度声をかけた。 「寝かせて下さいってば」 「保健室は病人が寝るとこだ」 ごもっともなんだけど、私も一応病人なのに。