ほとぼりが冷めて、また勇樹が家に来れるようになった時――
夕飯を一緒に食べ、くつろいでいた。
私は、口に出すのが怖かった。
バラエティ番組を見ていても、私は上の空だった。
勇樹は横でケラケラと笑っている。
勇樹の瞼には、あの時の傷がまだ残っていた。
それを見ると、申し訳なさでいっぱいで
つい、言葉を飲み込んでしまう…
(言わなきゃ…!)
私は、ゴクリと唾を飲み込み、咳ばらいを一つしてから
やっとの思いで口を開いた。
「ねぇ、勇樹…」
「ん?」
テレビ画面から顔を逸らさず、返事をした。
「ねぇ…ちょっと大事な話したいんだけど」
「なんだよ」
私の方を振り向くと、途端に勇樹の顔が強張った。
たぶん…私がとても思い詰めた表情をしていたせいだろう……
私は、勇樹から目を逸らさずに言った。


