なんということなんだろう……
あんなにも恋焦がれていた
勇樹の声にすぐ気付かないなんて…
「ゆ、勇樹?!」
「ずっと連絡できなくてごめん…」
「……………」
咄嗟のことに言葉が出ない。
「美凪?聞いてる?」
「あっ、う、うん…
突然過ぎてびっくりしたから…」
そう言いながら、コンビニを出て車へ戻った。
「あれからずっと……
一緒に住むようになってね……」
その言葉を目を閉じて聞いた。
愕然として携帯を持つ手が震える。
ずっとずっと奥に押し込めて諦めようとしてきた想い…
千早人がどれだけ溢れるような愛情を注いでくれても
どこかで小さな穴からスースーと抜けて行ってしまうような感覚。
探しても見つからないパズルのピース…
気付かない振りをしてきたこの半年間の想いが
一気に音を立てて私の心になだれ込んできた。
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