水面が揺れる度に、陽の光が反射して

キラキラと眩しいほどに輝いていた。



案の定人気はなく

穏やかな波の動きに合わせるように

何隻も浮かんだヨットも

同じリズムで揺れていた。


帆を下ろし、次に海へと漕ぎ出されるまで

暫く休息を与えられているように

静かに静かに波に自らを委ねたままのヨット…



私もまたヨットと同じように

重い鎖に繋がれたまま

自ら漕ぎ出すこともできず

ただ流れに身を委ねながら

先の見えない不安を抱え、立ち止まっているだけだった。