バスは、札幌市内に、向かっていた。

あたしは、いつの間にか眠っていて、気がついたら、バスは、札幌市内に入っていた。

大通公園近くに、バスは停車した。

「起きたか?ヨダレついてるぞ」

大山先輩は、そう言いながら、バスから降りて行った。


ツ、ツイテマセンヨッ(>_<)


あたしは、慌てて、手を口にもってった。

「イビキうるせぇぞ」

高遠先輩が、言いながら、バスを降りて行った。


カ、カイテマセンヨッ(>_<)


あたしは、文句を言おうと、慌てて立ち上がり、バスから降りてしまった高遠先輩に、言葉をぶつけようとしたら、隣から、ゴォ~という声が、聞こえてきた。

課長が、気持ちよさそうに、高いびきをかいて、熟睡中だったのだ。


イビキ、アタシジャナイジャン(-.-;)


「課長~起きてくださいよぉ。着きましたよぉ」

あたしは、課長を1回だけ起こすと、後は、添乗員さんに任すことにした。

朝1番の便で来たため、時刻はまだ、午前中であった。

市内観光は、各自の自由で、課長みたいに、バスで寝ていても構わなかった。

とりあえず、午後3時までが、自由行動なのだ。

市内から、電車に乗って、有名な動物園や、生キャラメル牧場を、見に行ってもよいのだ。

3時までに、帰ってこれれば。

あたしは、バスを降りて、大山先輩のところへ向かった。

「行きたいトコあるか?」


えっ(>_<)


あた、あたしに、聞いてくれてるんですかぁ(:_;)


えっとぉ(>_<)


えっとぉ~(>_<)


「飯、食いに行こうぜ」

高遠先輩が、答えた。


(:_;)


なんでぇぇぇ。


「Ok」

大山先輩も、あっさり答えていた。


あたしに、話しかけてくれたんじゃ、なかったんですねぇ(__)


あたしは、勝手に歩き出した先輩達2人の後ろを、すごすごと歩いた。