「ってか、まだ“先輩”なわけ?名前で呼んでくれないの?」


でたーーー!!

先輩の子犬のような困った顔……

しゅんと落ち込むように視線を落として私の心をくすぐるんだ…


「オレは“楓”って言ってんのにさ」

「だ…だって…」


恥ずかしいんだもん…

なんだか照れちゃって、気軽に呼べない…


「楓ちゃんは夜になると素直なのにね?」

「ひゃうっ!!」



せ、先輩のバカ!!