「あ…その…」


「んで?なにを忘れてるって?」


近づく先輩の顔…


ほのかにレモンの爽やかな香りがする…


「い…いや…その…」


『先輩のことが気になってたなんて言えないよお…!』




「ぷっ…楓チャン顔真っ赤だぞ?」


ツンッと頬を指でつつかれた…


「ひゃうっ…」


「…楓チャンは何団なの?」


…そ,そんな顔で見ないでえ!!!



心臓がおかしくなっちゃうよぉ…!


ドキドキうるさい…



「あ…赤団です…」


「おっ♪一緒じゃんかあ!」


「………え?先輩も赤なんですか?」


「うんッ!優勝目指してがんばろうな!」


先輩はあの大スキな笑顔を残し,また輪の中に戻っていった…