「はぁ~」
「…すごいため息だね。どうしたの?」
麻希に交換日記を渡しに行った教室で麻希と私はおしゃべりをしていた。
「麻希~。うちらさ~…」
体育の時間に話した内容を告げる。
「へ~でも私達だって同じようなもんだよ。ま~夏休み返上はきついよね…」
「辞めたいって子まで出てさ~、みんな辞めたらやだな~。
でも、私も…
いや、いずれにせよ私は聡美先輩と日記してるから辞めれないわ。」
「…」
「麻希?
なんか今日元気ない?」
「え?そんなことないよ!私は元気だけが取り得ですから~。
部活ね、私も辞めたい時あるよ…。
でもここで辞めるのもなんか悔しいしね。」
「?
うん、そうだよね。そうなんだよね~。せめて一回は大会に出てみたい。
結論急ぐことないよね。」
「うん。そうだよ。あ、じゃあ私用があるからまたね。楓。」
「え?うん…」
なんか、やっぱ様子おかしい?
教室から出て行った麻希を見送って、私も自分の教室に帰ろうと立ち上がると。
「ねぇ、あなた麻希と友達?」
「え?うんそうだけど?」
麻希のクラスメートかな?
「あの子ね、今部活内でちょっとトラブってて、日記とか読まれてるよ。」
「え!?なんで?」
「同じ部じゃないからわからないけど、クラスでも性格悪いとか言われてて…他の子の日記盗み見してるとか…
だから、お返しに読まれてるの。
あなたもあまり関わらない方がいいかも…」
「うそ…」
えー何それ。なんでそんな…
「…」
この人信用できるのかな?
親切で教えてくれてるの?
それとも…
その人の意図が読めなくて返事を返せずにいると
「あ、あまり気にしないで、私もよく分かんないし。ちょっと気になっただけだから。じゃ。」
と言って他の子達の方へと行ってしまった。