時は少し戻って昼間。


学校へ来てから少しの練習後、楽器を片付けてみんな音楽室に集まった。


聡美先輩が話し出す。


「え~先週からみんな本入部してくれたわけだけど、こんなに入ってくれるとは正直思いませんでした。

みんなありがとう。」

ペコッとお辞儀をする先輩。


なんか照れる。


「今日は、できるだけみんなと遊んで仲良くなってほしいと思います。

てゆーかそれが目的の合宿なので練習はあまりないです。」


わ~い。と歓声があがる。


「じゃあ、改めてみんなの自己紹介からしよう。

担当楽器と、名前、学年と小学の出身校も…あとなんか一言。
なんでもいいよ。趣味とか。じゃあいつもフルートからだからたまにはパーカッションから!」


「え、パーカスって俺達?」


副部長の梢先輩が言う。
「そう!あんた達こういうの得意でしょ。」


パーカッションは3年が3人と1年が1人。みんな男子だ。


「自己紹介しなくても俺達有名だからいいんじゃね?」


そしてパーカッション3年の先輩はお調子者揃いだ。


「誰も知らねーよ。」

すかさず、梢先輩がツッコミを入れて笑いが起きる。


こうして、緊張した場内でもおちゃらけて和ましてくれるのでパーカスの人達は結構好かれている。