吹いて奏でて楽しみましょう


その後、後輩達にも参加の方向で話しを進め、なぜか参加自由だったはずの別の曲の楽譜まで渡された。

あれ?こんなに?

渡された楽譜は
『キエフの大門(展覧会の絵より)』
『ゴセックのガボット』
『ドレミの歌』だ。

それも、『キエフの大門』と『ドレミの歌』はスコア形式になっているので、すべてのパートを切り離して自分で楽譜をつなぎあわさなければならない。

 めんどくさい…。

なめてかかった楽譜作りは意外と手間がかかった。
しかも文化祭前に練習曲が4曲も増えたし。

断った方が良かったか…。

後輩の負担も考えるとそんな思いもよぎる。

「発表は文化祭終わってからだし、曲もそんなに難しくはないだろ?」

 う~ん。

「ま、いざとなったらもみじ以外の曲は参加自由だ。」 

気軽に参加しろということか。

しかし、その後去り際に

「ただな…上原先生はちょっと厳しい方だからな…」

と聞えるか聞えないかの声で不安要素残して行った。

 え?

 この後その不安要素が的中してしまう事を今は知る由もない。 

曲練習は楽しく、特にガボットがかわいくて楽しかった。
対してキエフの方は一人で吹いたのではよくわからない曲で、かつスケールもあり、未完成のまま当日に至ってしまう。