吹いて奏でて楽しみましょう


 むしろ、着いて行きづらい…。

さっきの衝撃が残って、考える。

みんなが「へー」とか「えー」とか言ってる中、顧問も入ってきて

「そうだぞ。」

と久高先生の言葉に同意した。

「もっと激しい人もいるよな。」

「ええ、いますいます。」

「え!?あれより?」

顧問と久高先生の話に驚く。

「髪振り乱したりして指揮してるのをテレビとかで見るだろう。」

 あ~だから指揮者って本番でもあんなに髪バサバサなのか…。

妙に納得がいく答えだ。

「ま、プロのオケは軽く振るだけでもいい音は出すが、指揮者は時に、納得いく演奏をするために体全体を使うから。」

「それに、弦が入ると大人数ですしね。

あれを制御したり思い通りに動かすのは大変なんだよ。」

「へー。」

「でもずっとあのテンションだったら倒れそう。」

「実際かなり体力消耗するよ。
ずっと激しい曲ってのはあまり無いけど、交響曲とかは長いしね。」


 なんか久高先生がひょろひょろなのがわかった気が…。

他の指揮者も痩せてる人多いかも。


思わぬ所で、プロの世界が見えたりして。でも

「先生、うちらは、激しい指揮じゃなくていいよ。こわいし。」


視近距離のアレはキツい。