吹いて奏でて楽しみましょう


「へー!!あの比奈ちゃんが!?それってすごくない!?」

茜に報告すると、私同様驚いた。

「そうなの。びっくりしてさ~。今度聴きにくるといいよ。」

これも先生のお達しで、最近他の楽器の演奏練習を見たり、一緒にやったりしている。

「うん!行く行く~!楽しみ♪
で?何で吹けるようになったの?」

「それが私も聞いたんだけど、よくわからなくて。」

「なんで?そこ気になるし、理由があるんでしょ?」

「う~ん、さあ?こっちが知りたい。」

「も~しっかりしてよ。先輩!」

そう言われて、どつかれてしまった。




 比奈ちゃんの努力も才能のうち、って言えるかも。

比奈ちゃんは、それだけでなく、新たな才能も発見された。


それは、フルートにプロの方が教えに来てくれた時。

人数の増えた吹奏楽部は先生のつてなのか、いろんな楽器のプロやOBが1日だけ教えに来たりしていた。


「今日、1日教えてくれる、渡嘉敷(トカシキ)さんだ。」

「初めまして。渡嘉敷です。」

中年の女性だ。

「よろしくお願いします。えっと、私は金城楓3年です。で…」

私は後輩を一通り紹介した。

 ちょっと緊張する。