吹いて奏でて楽しみましょう


 ま、だとしてもですね。

世の中にはあきらめられないものがある!…わけですよ。

「…というわけなんで、ここ私が吹いてもいいかな?
もちろん!貴子ちゃんも吹きたいと思ってるならいいんだけど。」

私は、言ってしまった。

「いいですよ。」

「…ありがとう。」

 ごめんね。

なんだか無性に謝りたい気分になる。




「変わってもらえたんだ良かったね♪」

「…良かったのかなぁ~?」

茜の言葉に私は遠い顔で返す。

「いいに決まってるでしょ!最後の大会なんだよ!」

なんかいつもの茜らしくなく、妙に意気込んでいる。

 励ましてくれてるのかな?

「…うん。ありがと。」

 貴子ちゃんがやりたそうな素振りを見せたら、譲ろうと思ってたけど、それこそ気を使って先輩にそんなこと言えないだろうし。

 もう、言い出してしまったんだから一生懸命やろう。