本番2日前、伊是名中学吹奏楽部が全盛期だった頃のOBという人達がよく訪れるようになった。
懐かしいのか、見ていくだけで帰っていく人、話に花を咲かす人、楽器を吹いていく人、差し入れをしてくれる人。
みんな私たちから見れば大人で、演奏を聞いては、頑張れと励まして帰っていく。
今まで割と年の近い高校生のOBが来ることはあったが、大人の人達が頻繁に来るのは初めてだ。
先生によれば、全盛期以来の人数に活気を見いだしたのか、皆、密かに伊是名中学吹奏楽部復活か!?と期待しているらしい。
だから少しでも期待に応えられるようにがんばろうと。
こんなこともあるんだな。と、今年に入ってからのあらゆる変化を、私はまるで他人ごとみたいに感じていた。
OBといえば、新入部員が増えた後、清花先輩も来てくれていた。
清花先輩の妹はホルンに行ったが、清花先輩は私が持て余していた比奈ちゃんのことも一生懸命見てくれた。
結局、特によくなったことはなかったが、私は清花先輩の笑顔に会えて懐かしさでいっぱいで嬉しかった。



