「ううん、違う。いい?もう一回。」
タンタンと手拍子をうつ。
「1、2、ウンタタタタ、1、2、3、ッタタタタタッタッタッターー」
う~何だよこれ!
我ながら難解なリズムに心で突っ込んだ。
私でも難しいってば!このリズム。
それでも、何回も繰り返し、一緒に練習する。
一年がなんとか、2曲目も最後まで吹けるようにはなった…のが、楽祭1週間前。
「うん!これで2曲目もクリアだね。…一応。」
あぶね~。ギリギリだった~!
笑顔を見せつつ、心で汗を拭く。
「…まだ休符後の入りとか心配だけど、ま、それは合奏で慣らすとして。」
これから、細かな演奏法も取り入れていこう。
本来ならそれがメインの指導だが、楽器自体初めてなので仕方ない。
ふと、吹奏楽祭の出場校が大会に比べ、なぜ少ないのか、当日棄権校が多いのかわかった気がした。
場慣れとしてはいいと思うけどね。
2ヵ月で音出しから指遣い、楽譜の読み方、吹奏楽曲を1曲仕上げるっていうんだから、すごいわ。



