吹いて奏でて楽しみましょう


 これで少しはやる気出してくれるといいんだけど。


30分後。

「は~いそれじゃあテストしま~す。」

「や~まだもうちょっと待って下さい!」


慌ててる様子がおかしくて笑ってしまう。

「大丈夫。完璧じゃなくていいんだから。」

「え?いいんですか?」

「うん。さっきも言ったように覚えた分だけでいいんだよ。」

 大事なのは覚えようとする気持ちなんだから。


「じゃあ、いつも通り洋子ちゃんからにする?」

おしゃべりなのは佳子ちゃんみたいだが、先輩の前で物怖じしないのはどちらかといえば洋子ちゃんの方だ。

「えーたまには佳子が先にやればいいのに~。」

「だって洋子の方が上手いじゃん。私まだ全然覚えてない…。」

 30分あげたのに?

不安げな佳子ちゃんに向かって、

「じゃあ、洋子ちゃんのを見ながら一緒に練習したらいいよ。
はい、じゃあ行きます。一番下のドは?」

「えーっと…」

わからない所は一緒に確認したが、思ったより出来ていた。

「うん。まあまあ覚えてるじゃない。間違えた所、確認してね。」

「はい。」

「じゃあ次は佳子ちゃん。洋子ちゃんも隣でもう一回確認するといいよ。
はい、一番下のドから。」

洋子ちゃんが出来る子なのか、佳子ちゃんが悪いのか、佳子ちゃんは洋子ちゃんよりかなりボロボロの結果だった。

 あちゃー。これフォローしづらいな。