帰り道
「先生あんなに張り切ってどうしちゃったの?」
私が疑問を呟く。
去年は部員集めなんてしなかったのに。
どちらかというとのんびりしてたような…。
放課後は自分の弟子や後輩を呼んでよく練習させてたし。
「さあ?でももしかしたら裏でも1、2年生に声かけてそうだよね。」
「それ絶対あり得る!じゃなきゃあんなに来ないよ~。」
莉奈に恵が同意する。
「あと20名…本当に増えたら、私身が持たないかも…。」
茜がげっそりしている。
「茜…。なんか役にたつことあったら、手伝うから。」
「そうそう!副部長の美里や田中君もいるんだし!」
「うん…。でもあの二人もなかなか忙しくて…。」
「ああ…。」
忙しいといえばみんな忙しい。最高学年なので音の要として自分の腕は磨かないといけないし、後輩の指導も今までほとんどやってないから慣れなていない。そんな中でみんな一人で考えてやっている。
時には、自分のやったことない楽器の指導もしたりする。
本格的な部長業は慣れないことばかりで大変だろう。手伝おうにもなかなか難しいかもしれない。
それぞれ茜に同情していた。



