「ちょっと早いけど、楽器つけてみる?」
そう言うと、彼女達の目が輝きだした。
ぷっ。現金だな。
でも、まだこれならまだ辞めそうにない。良かった…。
「まだ音は出せなくても指遣いとかおぼえなくちゃいけないしね。」
今日は二人楽器のあれこれを教えることにした。
「お疲れ様~。」
「疲れた~。」
3年生て、有無をいわさず全責任を押し付けられる感じがある。
自分であれこれ考えて自分で行動する。
友達と話せなくてつまらないとか言ってられない。
なんとなく聡美先輩達の苦労がわかってきたかも…。
自分達がよけりゃあそれでいいとはならないんだ。
その分やりがいはあるんだろうけど…
今はまだ実感できない。どちらかと言うと心配の方が大きいな。
後輩を抱えた恵や真弓達もいつもの覇気がないというか…。
「ちょっと3年集まって。」
顧問が残った3年を集めた。
4月も半ば入学式から2週間ほど経った。



