「でも、よく全部カット無しにできたよね~。」
帰り道、4人とも同じ方向に歩く。
「私、あの部分はカットしても良かったかも。」
さっきは勇ましく言ってた恵が、自分の苦手な所をさして言う。
「それなら、私は…」
みんな次々と自分の苦手な所を言っていくが、
「でも、全部吹けて良かったよね。」
茜が言い、みんな同意した。
それからも、先生はやっぱりここだけはカットしようと、言ったりした。
しかし、誰も首を縦に振らない。
マイペースすぎるところがあるが、変な所で意固地だ。
中途半端に削った曲を吹くのは嫌、らしい。
先生も、なんとかいい演奏をさせたいのだろうが、削ることはあきらめた。
練習にも真剣さが増した。
そして、アンサンブルコンクール当日。



