吹いて奏でて楽しみましょう


私は曲を吹こうと思うぐらいこの楽器に慣れてないから、引き続き基礎練を続けた。

「あれ?楓、曲やらないの?」

莉奈が不思議そうに聞く。

「うん。もう少し慣れてからがいいかな。」

「ふ~ん?でも早くやった方がいいよ。」

「なんで?」

「いつ合奏やるかわからないじゃん。それに基礎練ばっかじゃ、つまらなくない?」

「基礎練が楽しいわけじゃないけど。
合奏ってそんな早くやるかな?」

「さあ?わからないから、やるんじゃん。」

 なるほどね。ま、 一理ある。

「わかった。でも、もう少し基礎練やってからにする。」

「よくやるね。」

「基礎は大事ですのよ。莉奈さん。」

「へいへい。」

とは言ったものの…

 確かにみんなに遅れて迷惑かけるのも忍びないな…。

基礎練をしばらくやった後、私も譜面台を用意した。

「よっこらしょ。」
楽器がいちいち重い。

「えーっと、最初はロングトーンか。低音楽器だもんな。」

 しかし、長いな息続くか?

「メトロノーム、メトロノーム。
速さは…」

メトロノームで速さを確認する、結構速いテンポだ。

「う~ん、ギリ大丈夫…か?」

タータッターーーー


「きつ…。」

 毎日のロングトーン練習はこれ中心だな。

「さて、次は…」

リズムを確認した後吹いてみる。

~♪

 え?

もう一回吹いてみる。

~♪

 こ、これは…

「マジか。かなり怪しくないか?このフレーズ…」

低音だから聞き逃していた…