吹いて奏でて楽しみましょう


「おかえりー。茜大丈夫だった?」

莉奈が戻ってきた茜に声をかけた。

「え?こんな所にいたの?」

茜は音楽室にいると思ってたらしい。
意外と元気そうだ。

「うん。怖かった?怒られた?」

「う~ん、あまり。みんな反省してるか?って聞かれたから、反省してます。って答えたぐらい。」

「でも、長かったよね?何話してたの?」

「長かった?」

「うん、だって30分ぐらい経ったんじゃない?」

「あ~そうか。最初は緊張してあまり覚えてないから。
なんか、ルールみたいなの決めなさいって言われて。」

「ルール?」

「うん、いろいろ考えて、ほとんど先生が言ってたんだけど、これ。」

茜が一枚のメモ用紙を出した。

一回茜が話の途中で紙とペンを取りに来たそれだ。


みんなで覗きこんで回し読みする。


「チャンスをやるから、今後同じこと繰り返したら、廃部みたいなことも言ってた。」

「それ重要じゃん!」

「あは、なんか疲れてさ。」

「おつかれ~。頑張ったよ。」

「本当、本当。」

みんなでねぎらいの言葉をかける。


「もう、帰りたい。」

「帰ろっか。」


サイアクな1日だったけど、あれが続くことを考えれば良かったのかもしれない。