吹いて奏でて楽しみましょう



“追い出し会”当日。


それは終始微妙な雰囲気だった。


まず、開会の挨拶。


そして、振る舞われるお菓子とジュース。


一見和やかな風だが、気を遣って自然に振る舞えない。

というか、どうしたらいいのかわからない。


自然、口数も減る。


後輩はどうにも落ち着かない様子で、それが伝染してか、全体が微妙な雰囲気になるという有り様だった。



「じゃあ、私達後輩から今日までお世話になった先輩方に一人一言、言っていきましょう。」


初めは緊張したが、思い出はたくさんあるもので、みんな真剣に時には笑いもありながら、感謝の辞を述べた。


「先輩方これまでお世話になりました…。」

「大会では金賞を取らせてもらい、ありがとうございます。」

「これから高校に行っても私達の事を忘れないで下さい。」


などなど…。


三年生はそれぞれの言葉に頷いたり、にっこりしたり、
「忘れないよ!」など相づちを入れていた。


少ししんみりした空気になり、次は三年生からの一言。