「アンサンブルの後にソロコンテストもあるらしいよ。」


「え?ソロって一人でってこと?」


「うん。伴奏でピアノは着くけど。」


「あ、そうなんだ。いや~でも一人は辛いな~。」

 まだアンサンブルの方が…いいかな?
う~ん微妙だ。


「誰が出るの?」

「梢先輩。」

「納得。」


クラリネットの梢先輩なら肝も座ってそうだし、人より練習していて、技術面でも部内一だろう。




「あ、楓ちゃん!これ遅くなったけど、はい日記。」


休憩に入ったらしく、聡美先輩がかばんから日記を取り出した。


「ありがとうございます。アンサンブルコンテスト頑張って下さいね!」


「うん!ありがとー。頑張って金賞とらないとね!」


 え、金賞…。さすが先輩だな~。
美里大変そう。