は~終わった~~ 。でも合奏はやっぱ楽しい。


「うわ~ボロボロだね。」

「久しぶりに吹くとやっぱだめだわ~。」


一人緊張してると思ったけど、三年生はうまくいかなかったと口々に述べた。


「でも、楓ちゃんはすごいよね。」

「え…!?」

聡美先輩がいきなり私を誉めるのでびっくりしてしまう。


「うん、唯一ちゃんと吹けてたね。」

 え!?梢先輩!?
正気ですか?

「うちら引っ張ってもらってたって感じ。」

 他の先輩まで…
いや~そんなことないっす。

と私は首を振った。

 確かに間違ったり曲が止まりそうにはなってたけど、私は自分のことでいっぱいで、引っ張った覚えはないし。


「うちらも練習しなきゃね。」


そう言って、お開きになった。


 うわぁ。緊張したけど、なんかすごい誉められた。


 まさか、こんな日が来ようとは…。
何かの企みでは!?

 でも、頬が緩む…。