吹いて奏でて楽しみましょう



「はぁ~沖縄そば美味しいね~。」

「うん。ギリギリだったね。」


奇跡的にゲットしたおそばに舌鼓をうちつつ。


「そういえば、麻希は?」

綾が聞いてくる。

「あ~、たぶん部の出し物とかやってるんじゃないかな?券もらったし。」

「へぇ~。大変だね。文化祭回れるのかな?」

「うん、交代の合間に仲間とまわるって。」

「そうなんだ。」


ズルズル。


「ごちそうさま!」

「え?いつもより早くない?珍しいね。」

綾は私より小食なのに。


「まだ全然回ってないんだから早くしないと全部見れないよ!」


「さすがお祭り大好き女…」


 気合いが違う。


「何か言った?」

「いえ、なんでもないっす!」

「じゃあ早く!」

「う、うん!」


ズルズル。急いで残りをかき込むとゴミ箱に捨てて、教室練に向かった。