2、3日はその曲を練習していただろうか。


しかし、文化祭の曲を優先するように言われ、私にはまだ難しいその曲は未完成のまま、過ぎていった。


文化祭で吹く曲は、コンクールでやった曲と、やることができなかった“明日に向かって”だった。


早く、勘を取り戻さなくてはいけない。
また同じことが繰り返されないように。




そんなわけで、“士官候補生”はあまり練習できなかったのだが、全県合同練習会と称される集まりはすでにそこまで近づいていた。