吹いて奏でて楽しみましょう



外は少し曇り空。
雨がチラチラと降ってきた。


「わー楽器濡らさなくて良かったー。」

「だね、でもちょっと遅くない?」


ホールに入ってからエントランスでしばし待ちぼうけている私達。
ここじゃ音も出せないし。


「伊是名中学の皆さんですね?」

係員らしき人が前方にいる先生に話しかけてきた。


 お、若くてカッコイい。

明らかに中学生ではないが、運営は中年の人ばかりだと思い込んでいた為、目をひいた。

細身の黒スーツを着こなし、爽やかさも醸し出している。


「では、こちらでお待ち下さい。」


私達を案内し、小声でそう言うと去って行った。

 ん?みんなも目で追ってないかい?


「今の人格好良かったね~。」

「ね~。」


 あ~ゆう万人うけする人には大抵彼女がいるもんだよね。

つーか、今大会じゃね!?
うちらのん気だな~。

「いや、あの格好良さが卑怯なのだ。」

 先輩…。


「そうですよ!けしからんです。」

 何が!?

「でも、いいな~。癒やさる~」

 みんなテンションおかしくない!?
あ、大会マジックでナチュラルハイに!?
って、そんなマジック聞いたことねー。


自分もおかしいことに気づいてない私でした。